TRANS BOOKS
は、電子も非電子もそれ以外も、メディアを問わず、どんな本でも購入できるブックフェアとして、2017年から開催しています。いまならではの「本」と「読書」の可能性を実験的に考える場を目指し、今年も開催する運びとなりました。
私たちと「本」、そして読書の関係はどのように変化してきたでしょうか。iPad や Kindle
が普及しはじめたころは、全ての紙メディアがデジタルに置き変わる空気感がありました。しかし最近ではユーザーが自分の意思で、より自由にメディアを選択し、またそれに合わせ、本を購入する手段や読書体験も、ますます多種多様になりました。
「本」は、編集されたコンテンツを閲覧するだけのものではなく、デジタルやアナログを超えた、表現やメディアとの関係を考えるきっかけを提供してくれるプラットフォームであると感じています。
「TRANS
BOOKS」は、そのような本と本を取り巻く体験の多様性、可能性や面白さを、もっと楽しんでもらう、考えてもらう場を目指しています。『いま、どんな形式の「本」や読書体験があり得るか』ーーこのテーマに意欲的に取り組んでもらえる作家に本作りを依頼して制作された新刊や、既に発行されている既刊本などをセレクトして会場で販売します。またトークイベントなどのディスカッションで、本の現在地を探ります。
主催者と出品作家、来場者を交えて、いまの「本」と「読書」を考える場になれば幸いです。